告白

久々に映画を見に行きました。


松たか子主演の「告白」です。


松たか子演じるは中学校の教師で、殺された子供の復讐を告白することから始まります。
そして加害者、その近辺の人物の告白が淡々と語られていくのですが、飽きさせることなく独特の構成であっという間に引き込まれました。


松たか子の復讐とその間に綴られる加害者たちの深層心理や家庭の事情、告白したことで担任をしていたクラスの変化すべてが妙なのです。
正常と異常、その境界線あまりにも不明瞭だということに恐怖を覚えます。
多数と少数、なにが善で悪なのか。その時の自分の立場や置かれている状況が自分の思考をぶっ壊すという不可思議。いや、思考を壊すというよりは放棄しているのか。



実話を元にされた外国映画の「es」も怖かったのを覚えています。集団での心理や立場を明確にしたうえでの経過を実験する話でしたが、どこにでもいる人間が実験の中で立場を与えられた事で人格も変化してしまったのです。
結局、死傷者がでたことにより実験は中止になったようですが、人間の心理は本当に恐ろしいと思いました。



かく言う私も、八方美人で意思表示が薄いのでちょっとした事で意思が曲がるでしょうがw